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カサ・ミラの建設工事は、アントニ・ガウディが署名した設計図をバルセロナ市議会に提出し、プロジェクトの許可を申請した後、190622日に始まりました。

次に、この建物が引き起こした関心を如実に示す、非常に印象的な2つの例をご紹介します。

1つ目は、1907128日付の雑誌『イルストラシオ・カタラーナ』236号で、「近代建築」というタイトルで、3枚の写真と脚注が添えられた建築に関するニュースが掲載されています:「プロベンザの角、グラシア通りにある建築家ガウディが指揮・監督する家の詳細」。写真は柱と柱の構造システム。

Ilustració Catalana』はイラスト入りの週刊誌で、その第2期(19031917年)には『La Ilustració Llevantina』の元編集長であったジョセップ・アレマニが協力し、カタルーニャを代表する主要な雑誌の一つに成長しました。同誌には、ジョアン・マラガル、ナルシス・オリェール、ジョアキム・ルイラ、ジョセップ・カルナー、ジョセップ・M・フォルク・イ・トーレス、そしてマジ・モレラ・イ・ガリシアといった作家たちが寄稿していました。この出版物はラナシェンサ(ルネサンス運動)の精神を保持し、多くの文化的イニシアティブやカタルーニャ主義の政治を反映しました。また、補足版である『フェミナル』も発行しました。(出典 「カタルーニャ大百科事典」)

購読料は年間30ペセタで、裏表紙には「普通の号はどこでも50セントで販売している」「特別号は特別な値段で発行する」と書かれていました。編集局と事務局はバルセロナのマヨルカ通り287番地、ロジェ・デ・ルリア通りの角にありました。

2つ目の例は、バルセロナの建設業者団体である総合工事請負業者センターおよび建築職人協会が発行していた月刊誌『近代的な建物』の第9号(19083月)です。

写真と一緒に掲載された「建築家ドン・アントニオ・ガウディの作品」という記事には、同誌の委員会メンバーで建築家のガブリエル・ボレル(1862-1944)の署名があり、「ガウディ氏」が「ペドロ・ミラ氏」の邸宅で行っていた独創的な「建築芸術」と言える仕事を称賛しています。ボレルは、ガウディが現代生活のニーズを満たすことに細心の注意を払い、「材料の性質や耐久条件が彼の自由な創造を妨げることはなかった」と説明しています。また、柱構造は、大きく非常に明るい空間を実現するための斬新なものであったと述べています。

『近代的な建物』19083月号

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