ガウディは室内と屋外をつなげたいと考えました。大型のガラス板がなかった当時、不規則な形を組み合わせて格子状の構造をつくり、下部には破損の恐れが大きい小さな保護ガラスを、上部にはより大きく明るいガラスを配しました。構造は格子であり扉でもあり、中央は車両の通行に、左右は居住者の出入りに開きます。
クリスティーナ・イグレシアス (Cristina Iglesias)
ラ・ペドレラにおけるクリスティーナ・イグレシアス展は、現代彫刻において最も重要なアーティストの一人の作品を紹介する、バルセロナ初の大規模個展です。
展覧会について
カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)では、「Cristina Iglesias. パサヘス(Passatges)」を開催しています。本展は、バルセロナで開催される初の大規模なクリスティーナ・イグレシアス個展であり、現代彫刻を代表する最も重要なアーティストの一人による貴重な作品群を紹介します。展覧会では、2002年から現在までに制作された約40点の作品が集められ、ガウディ建築の流動的な空間と、イグレシアスの彫刻世界における閉じた/開かれた構造の間を動きの連続としてたどる没入型の旅が体験できます。
クリスティーナ・イグレシアスのインスタレーション作品は、内部を歩き抜け、身体的に体験するために設計されています。来場者は作品の中に足を踏み入れ、迷宮のような形状に包まれ、その質量、有機的な質感、変化する視点を感じ取ることができます。展示空間は、常に変化し続ける風景となり、彫刻は五感を通して体験されます。
単なる展覧会ではなく、「Pasajes(パサヘス)」そのものがひとつの総合的な作品です。自然・建築・彫刻を独自の方法で融合させてきた作家の生命観と芸術的想像力に触れる、貴重な機会となります。
キュレーション:ジェームズ・リングウッド(James Lingwood)
この特別な体験は、2026年1月25日まで、カタルーニャ・ラ・ペドレラ財団にてご覧いただけます。お問い合わせ:cultura@fcatalunyalapedrera.com
展示ではカタルーニャ語、スペイン語、英語による音声ガイドをご利用いただけます。QRコードからダウンロード可能で、イヤホンのご持参をおすすめします。